実務家残酷物語

　残酷物語…かなり使いふるされて「古くさい」とも思ったフレーズですが、なんと、現在でもいっぱい使われているのですね。古くさいと思ったのは、遥か昔に観た映画を連想したからです。「青春残酷物語」…桑野みゆきの強烈な印象しか残っていません。何が残酷なのかも理解できなかった齢でした。そして、次々に登場した〇〇残酷物語。あるだろうな「弁護士残酷物語」も「税理残酷物語」も、と思ってネットで検索すると、ある！ある！　ブログで綴られている残酷物語のなんとたくさんあることでしょう。いずれも確かに残酷な話です。我々は、そんなに残酷な業界で働いているのでしょうか。

　いえ、どんな業界にも残酷物語はあるに違いありません。それでも、弁護士や税理士ら実務家には、この仕事であるがゆえに味わわされる悲哀があるような気がします。